Friday No.16(20) それがイコールで結びつけるのは少々強引に思える。

シリアルキラー展2019に行った。
 大学生くらいから20代の女性で会場は満員になっていて身動きができないほどだった。なにが彼女たちを引きつけて、わざわざシリアルキラーの作品を見に来るの不思議だった。現在公開中の『ハウス・ジャック・ビルド』の映画の半券を持って行くと割引だったけどそれにしても人が多かった。以前にぼくがヴァニラ画廊に行った時なんて2〜3人しかいないガラガラだったのに。

ʕ•̫͡•ʔ{とは言え見に行った展示も割とマニアックで『日本のゲイ・エロティック・アート展』と『春川ナオミ 個展』(女性の豊満なお尻にM男たちが顔面をひっ潰される絵)だったんだけども。笑)

彼女たちは作品はあくまで海外のシリアルキラーの作品で「殺人鬼が絵なんか描いてウケるー」ってな具合なのだろうか?ぼくとしてはもっとリアルに身近に感じてしまいった。


 「シリアルキラーが描いた絵」と紹介されているから、その絵から狂気や異常性、残酷な犯行に及んだなんらか片鱗を探してしまう。そして「あぁなるほど」となんとなく納得してしまう。しかし特に説明がなく、その絵たちを観たら「なんとなく気持ち悪いな」「中二病っぽいな」「まぁこういう絵もあるよな」ぐらいにしか思わないような気もする。

絵描きと絵を描くシリアルキラーの違い。シリアルキラーとそうでない人との違い。は一体どこにあるのだろうか?あんまり違いは無いようの気がする。確かにシリアルキラーの生い立ちには貧困・暴力・性被害・アルコール・ドラックなどの一般的に精神がねじ曲がるような体験があるが、それがイコールで結びつけるのは少々強引に思える。
けれど「殺人ピエロ」ジョン・ウェイン・ゲイシーの作品は趣味の絵ではあるんだけれどもピエロへの執拗な愛着と恐怖を感じた。
 いつこの絵を描いていたのか?殺人を犯した期間なのか、絵を描いていたエネルギーが殺人に向かったのか、刑務所の中で日々描いていたのか?描いていた時期が気になるが分からず。

ʕ•̫͡•ʔ{シリアルキラーのシリアルとは朝食のシリアル(Cereal)ではなく、シリアルナンバーのSerial:連続的な、続き物の)

『今日』にトマッテくださり、
 ありがとうございます。
 またね。 天貫 勇
 Friday No.16(20)