Friday No.46(48) だからこそ地下なんだ。
2020年5発目のブログです!
2年前の今頃は卒展に向けて、学校の屋根裏部屋みたいなところで、ひとりコリコリと制作していたのか。。。
卒展が終わって、今後の方向なんてなくて。
決められなくて。決める気もなくて(今もだけど)。
でも解放感だけあって。
そこから、なんにもしたくなくなって。
どんどん時間が過ぎて。
できることがあるような気がして。
できることでどうやって楽しもうか。
*
欅坂46には2枚目シングルに収められている『渋谷からPARCOが消えた日(以下渋パル)』という平手友梨奈氏のソロ曲があります。
2016年に渋谷PARCOが建て替えのため閉店しました。そして2019年の建物が完成し営業再開。その時には、『渋パル』を歌っている平手は既に大人になっている。
大人になることの決意、子供の自分への別れとそれを惜しむ気持ちが歌謡曲っぽくありながらフレッシュに歌われています。
僕は「欅坂46から平手が消えた月」に渋谷PARCOに行きました。
わざわざこのタイミングで行ったのではありません。
元々、専門学校からの友人と遅めの新年会をするために渋谷PARCOが面白そうだったので行く予定を1/27(月)に立てていた。
そこに1/23(木)卒業・脱退・休止のニュースが飛び込んできた。
シンクロニシティを感じてしまう。たまたまです。
▼欅坂46に対する現在のフリーク的想いはこちら▼
僕がどのように、この件に悲しみ考えたか。
なぜ渋谷PARCOが面白そうだったか?
現在、地下1階は『カオスキッチン(CHAOS KITCHEN)』と名付けられています。
「食・音楽・カルチャー」が混在したクールなレストランフロアになっているからです。飲食店があるかと思えば、レコード店にギャラリー、コンドーム専門店(原宿の交差点にあった、あのお店)がある。飲食店は飲食店で日本食からスイーツ、ゲテモノ料理やミックスバーまである。
ここに行ったら食べる物に困りません。
ではここから新年会『カオスキッチン』遍歴
一軒目:クラフトビール立飲み居酒屋『立飲みビールボーイ』
僕らは手始めに立飲みでクラフトビールを飲むことに。酔ってたり疲れてきたら立ってなんか飲めない。
日本初上陸のクラフトビールばかりが多数、取り扱っていました。立飲みなのでライトな食事メニューが多く良心的。
「飛び出し注意」のようなマスコットキャラクターになんだか「飲み過ぎ注意」を警告されている気もしなくもない。
カオスキッチンに行ったら一軒目に最適。
二軒目:天ぷら『立呑み天ぷらKIKU』
立呑みとネーミングされていますが座高の高いイスがあります。とは言え、スタイルとしては立呑み感があり、天ぷらも店の雰囲気もサックリしています。
特に出汁の染み込んだおでんの天ぷらと紅生姜だけのかき揚げがオススメ(あとカマンベールととうもろこし。どれも美味しい)。お好みで天汁、ヒマラヤ岩塩、カレー塩、抹茶塩。
飲み物も日本酒、ワイン・スパークリング、サワーと豊富。
三件目:ジビエと昆虫料理『米とサーカス』
酔ったテンションと新年会の勢いでゲテモノに飛び込む。
僕はゲテモノは平気。見た目に騙されてはいけない。そして味に期待してはいけない。美味しくはないし食べれないほど不味くはない。普段の整いすぎた食糧と貴重・希少な生き物、食材に感謝。しかし、トカゲ飼育者としてヤモリの丸焼きを食べることはできないと思う。
店内がマムシなんかが沈められた大きな瓶(飲めるやつ)なんかがカウンターにいくつも並べてあって、実験室のような現代アートのような怪しい雰囲気。
御通しの「スズメの丸焼き」。
これが見た目のインパクト大。味よりもバリバリと骨を食べる食感が魅力。
オオグソクムシの丸ごと唐揚げがまさかの売り切れ。
ワニの唐揚げを注文。
むっちりとした肉感。味はブタとトリの間。
肉5種盛りも発注。
- 鴨
- 猪
- 鹿:初?
- 駝鳥(ダチョウ):初
- 尾驢(カンガルー):初
どれも美味しかった(あんまり覚えていない。笑)
追加トッピングでカエルの丸焼き:初
噂に聞いていた通り、トリっぽい。しかしトリにはないしなやかさ、と言うか、防水性があった(カエルぴょこぴょこ。指の間の水掻きを想像した)。
普段食べない肉を食べて興奮したのか、肉の作用なのか、使用していたスパイスのせいなのか、鼻通りが良好になった。
食後はもったりとした臭みと油が残った。今度こそはオオグソクムシ。虫食をしたい。
(店名の『米とサーカス』は政治的な意味のある言葉からきているらしい)
四軒目:Mix バー『Campy!bar』
さらなるゲテモノ?(失礼)本日の裏メインディッシュ!ここに行きたくて渋谷PARCOに行ったのだ!笑
新宿二丁目にある老舗のミックスバーの渋谷店。
(ミックスバー=『Campy!bar』の場合、ゲイ・オネエ・ドラァグクイーン・女装家etc...男性系セクシャルマイノリティの方が接客してくれる店。ミックスとはお客さんが誰でも来て良いから。通常ゲイバーはゲイの社交場であり、女性客は入れない)
以外にも渋谷にゲイバー的な店舗はここだけ。
他の店はだいたい23時半には閉まってしまうが、ここは朝5時まで(コンドマニアが21時半までなのは早すぎやしないか?)。始発まで飲んじゃいなさい。
チャージ・席料がなく素敵。
入店時スタッフのバキバキ女装さんに「あれ?お姉さん?」と僕は言われる。
照明も暗く、女性と間違われたのかと思い「いえ、男性です」と友人共に否定。
しかしよくよく考えると、この「お姉さん=オネエさん」だったんじゃないかと思う。
僕はオネエではない。
隣に座ったお客さんはゲイの王様だった。
彼は現在渋谷にある喫茶店(店員のほとんどがニューハーフだとか)で雇われ王様をしているらしい。同僚のゲイのパティシエとノンケの女性パティシエと来ていた。
王様は見た目の格好も男。喋り方はオカマ・オネエ。
同僚の方も見た目、格好は男。喋り方は普通だけれども、若干なよっぽい。
ノンケ女性は肉食らしい。
他のお客さんとも仲良くなってお店一体で楽しく飲める。
帰りはスタッフさんが写真撮影とエレベーターまで送ってくれました。
*
お酒を飲めるようになって7年もすると飲み放題で短時間で大量に飲むよりも、時間をかけて大量にゆっくりと飲むのが楽しい(今でも飲み放題は好き)。これが大人な飲み方なのかは分からない。こんな風に飲むと二日酔いにはならないが、翌日も酒臭く、頭なんか溶けかけたアイスクリームのように残念だ。
カオスキッチンは『ビルボーイ』から始めって『Campy!bar』で締めるのが良い。
その中間は食欲とテンションによってカスタマイズする。その結果、胃袋の中は混沌と化することは目に見えている。
渋谷センター街のようにガチャガチャしていない。できて間もないからか人で溢れていない。他にも良さそうな店が並ぶ。
地下にこんなにクールでカオスな世界があるのに気がつかない。
だからこそ地下なんだ。
『今日』にトマッテくださり、ありがとうございます。
またね。天貫 勇 Friday No.46(48)
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