Thursday No.1(7) 神戸へ。第1話【氵(サンズイ)とかあるけど】

だらりんだらりん遠征。
神戸へ。だいありぃ。第1話

目的:
・横尾忠則現代美術館「横尾忠則 大公開制作劇場〜本日、美術館で事件を起こす」に行く。
・カプセルホテルに泊まる。

遠征に行くときは思いも寄らないアクシデント、事件が起こることを心のどこかに持って行っている。しかし今回、美術館でその事件が起こっていることは確実であるから、その他にはさほど期待せずに。
ʕ•̫͡•ʔ{無くしてはいけないものは財布とスマホとアクシデント精神)

夜行バスは久しぶり。大学生のときは年最低2回は乗っていた。
最後に乗ったのはもしかすると4年前。そんなに月日が経ったのかと驚く。そして、ぼくのフィジカルは夜行バスに耐えられるのかと心配。しかしですね、新幹線だと新横浜〜神戸で約¥14000、3時間で移動できちゃいます。それに比べ今回の夜行バスは新宿〜神戸でも¥1820、9時間。時間をとるか、安さをとるか、フィジカルをとるか。いやいやでも新幹線はいくらなんでも高すぎる!時給で換算すると新幹線は約¥4600、夜行バスは約¥200。いくら短時間で行けるとはいえこれ金持ちのすることだ!ぼくみたいにお金のない、時間ばかりある人間は夜行バスだ!!(まだ若いんだし。)以前に大阪に行った時も夜行バスで余裕だったし!とあれこれ理由をつけて夜行バスに決死の覚悟(?)で 乗り込む。
ʕ•̫͡•ʔ{単純にお金がないのだ。)

事件は夜行バスが出発して3分、
0:03に起こって、0:07には一旦収束した。
その日の夜行バスは酒臭かった。夜行バスに乗る前に一杯やって乗ったら寝てしまおう、という処方は理解できる。ぼくはどちらかと言えば頻尿よりだし、おトイレの心配をするのが嫌なのでアルコールどころかあまり水分は取りたくない派である。
ぼくの目の前の席の男が咳き込み始めたと思ったらマジ咳になったかと思ったらゲロった。確かマスクをしていたような記憶がうっすらとあって「うわ、マジか、これは大惨事、もらいゲロしたくないーー!!」と必死で意識をそろらす。するとゲロ男の隣に座っていた40代手前のハンサムさわやか系の男性がすくりと立ち上がり棚から自分の荷物を手に取り、準備してあったかのようにカバンの一番上(?)から45リットルの大きなゴミ袋を取り出したのだ。そしてそのゲロ男に「大丈夫ですか?」と声をかける。そしてさらに汗拭きシート的なのも差し出す。その汗拭きシートのニオイがいい香りで、ぼくのところまで漂ってきてぼくは救われた。
ぼくもティッシュでも渡そうかと思ったが窓際だったので機動力がなく一瞬おたおたしたものの寝たふりをした笑。
ここでぼくが言いたいのは斜め前の親切な男性。ありがとうございました。そして何もできずにごめんなさい。
次にゲロ男。吐くまで飲むな。危なそうだったらゲロ袋を持参して。飲んだら乗るなとは言わない。
そしてそして一番文句(?)言いたいのはぼくの隣に座っていた男、30代一応インテリさわやか系。いろいろ言いたいことはあるんだけど、トイレ休憩でバスがサービスエリアに止まった時は一度でいいから立ち上がれ。
その後もゲロ男は胃の中のものを履き続けたが、
事件は夜行バスが出発して3分、
0:03に起こって、0:07には一旦収束した。
ʕ•̫͡•ʔ{ぼくもぼくで子供じゃないんだから、ヒトが吐いたくらいでいちいち騒ぐな笑)

寝てるんだか起きてるんだかわからない浮遊状態を繰り返し、終いには中学校の同級生が出てくる夢を見た挙句、大阪・梅田に到着。
行きor帰りどちらかは新幹線にすればよかったと後悔しなが、アナウンスで「次は終電、難波です。」とのこと。あれ?おかしいぞ、ぼくは神戸・灘駅に行くはずだったのに!?焦り始める。予約のメールを確認すると確かに「難波」までになっている。神戸までのバスのはずだったのに(汗)。
ミステリー。神戸の「灘」と大阪の「難波」をどういうわけか見間違えていたらしい。確かに使ってる漢字、氵(サンズイ)とかあるけど、そんなこと起こるか!?たまに起こる自分のポンコツ具合にがっくりするも、そうは言っていられず灘駅までの交通を調べると1時間ほどで到着することがわかり一安心(?)。これはきっとなにかの導き、これでこそ「導かれて、旅」なのだ。

1時間の電車旅。
アクセス的に阪神本線・岩屋駅に到着。徒歩で灘駅を(やっと)通り抜け、ついに横尾忠則現代美術館に到着。10:13
ピロティに置かれたカフェのテラス席みたいなところで桃のヨーグルトを食べて心を落ち着かせる。

『「横尾忠則 大公開制作劇場〜本日、美術館で事件を起こす」で起きた事件はいつの日かぼくの大事件につながる。であろう。』

観終わって王子公園の外周を散歩。
さてと、兵庫県立美術館へ行ってみる。
(六甲山に登ってみようかと思ったけどなんだかピンとこなかった。)

肉包焼
ミュージアムロード(だったと思う)を歩いていると「神戸肉包焼売 老青記(rouseiki)」という肉包(roupaoshaomai)を販売しているお店を発見。
テイクアウトのみだったけど灘駅前に桜が咲いていて座れそうなところがあったのでそこで食べることに。
韓国人だか中国人だかのレジのお姉様に丁寧に接客される。肉包焼は初めてでシュウマイ、肉マン、小籠包全てを合体させたような食べ物。青島ビールとベストマッチ。味は4種類で薄味の竹の子が目印の豚肉から食べて、唐辛子が乗っている羊で締める。
ʕ•̫͡•ʔ{形はシュウマイ、皮は肉マン、アクションは小籠包。トーチー:豆鼓=蒸した大豆を塩茹でして発酵させて干したもの。)

『兵庫県立美術館「不思議の国のアリス展」』
ジョニーデップの名前が出てこないお姉様ふたり。シザーハンズにも出てたりと顔は完全に頭に浮かんでいる。ぼくは心の中でそっと呟く。

そっから海沿い歩いて神戸駅まで行くことに。
途中ベンチで読書、お昼寝。
三宮駅の方に向かうために海とはお別れ。
でっかい商店街の喫茶店で抹茶のシフォンケーキとコーヒー。
元町駅に向かう。
モトコー(元町高架下)をとにかく進む。シャッターが閉じてたり移転したたり何屋さんかわからない店舗多数。ヤンキーとかやばいヒトが出てこないか途中怖くなる。
商店街を歩き三ノ宮に戻り、二宮温泉へ。
そこでご飯を食べようと行ってみると「えっここで食べんの?」とロビーの真ん中にテーブルがあるところでやめる。
ʕ•̫͡•ʔ{すぐさまビールが飲みたかったけど笑。)

夜ご飯の中華料理
お風呂に入った後に中華料理店に入るのは気が引けたがそこがなんとなく良さそうだったので入店。
20席くらいの日本人がやっている中華料理店(ホールのお母さんとキッチンの息子)。
お客さんはおじさんがひとり。そのおじさんが一口づつ「あぁっ」っと喘ぎながら美味しそうに食べるもんだから、ぼくも誘発されて餃子・唐揚げ・半チャーハン・生ビール2杯召し上がる。飲み足りずスミノフを買ってカプセルホテルへチェックイン。21:05
カプセルホテルは快適だった。
他人の動く音が少し気になるけども、修学旅行を彷彿させてなんだか楽しかった。
カプセル内はもちろん、トイレもシャワーも清潔で文句なし。
カプセル消灯。目覚めたら宇宙空間に。
1日目おしまい。
おやすみ。

p.s...
後半へ続く。

『今日』にトマッテくださり、
ありがとうございます。
またね。
天貫 勇
Thursday No.1(7)