Friday No.33(35) 欲張っても無意味ですね。

 銀座蔦屋書店に行きました。

https://store.tsite.jp/ginza/about/

「蔦屋書店」は代官山店・中目黒店・二子玉川店に行ったことがありますが銀座蔦屋書店は今回が初めてでした(少し調べたところ正確な表現をすると、代官山店は施設全体の名前は「代官山 T-SITE」・二子玉川店は「二子玉川 蔦屋家電」、と微妙に呼び名が異なるようです)。

「代官山 T-SITE」
「中目黒店」
「二子玉川 蔦屋家電」

なぜ銀座蔦屋書店に行ったかと言うと、そこのイベントスペース:GINZA ATRIUMで行われている展覧会「安藤忠雄 ― 光を求めて  建築家・安藤忠雄のポートフォリオ最新作『ANDO BOX Ⅵ』」を観たかったからです。

https://store.tsite.jp/ginza/event/architectural-design/9885-1053500925.html

 展覧会には最新のポートフォリオから選ばれた15枚の写真が展示されていて、安藤氏が建築に求める「建築の光」にフォーカスしたものでした。光がコンクリートによって切り抜かれることによって明確な意志を持ったかのように差し込んで空間やコンクリートそのものを照らします。後光のようにも感じ取れて、心がシャッキリとします。写真それぞれが究極のデッサンによって描かれたかのような存在感がありました。

そして同ポートフォリオのオリジナルドローイング3点も観ることができました。これはオープニングレセプションにて安藤氏が壁に直接ドローイングしたものでした。ペンを動かすことの重要性を改めて感じます。


 銀座蔦屋書店はぼくにとってベストな店舗でした。なぜなら代官山店は広すぎてその本の情報量に圧倒されて疲れてしまいます。二子玉川店もさらに広く、利用者も多いです。中目黒店はコンパクトにまとめられていてやや物足りない。銀座店はワンフロアのみでぐるりと見渡しやすかったです。

そして一番のポイントは、

『本を介してアートと日本文化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案します。』

がコンセプトの店舗だからです。つまり「アート」関連の本しか置いていない、と言うことです(とは言っても小説や雑誌も置いてありました)。「アート」に特化しているので漫画もアートの位置付けで未来・サイエンス・海外etc...とジャンルが分けられていて、ぼく的には歩きやすい店舗でした。もちろん他の店舗も素敵です。代官山や二子玉川店はなんでも置いてるんじゃないかと思います。

 選び抜かれた本棚の間を歩いてるだけで、心が浄化されてエネルギーをもらえます。たまにフラッと立ち寄るといいですね。ある意味、温泉やマッサージと同じ効果があるように思えます。

しかしこれだけ本が並んでいると「こんなに世の中に本があって、一体何を読めばいいのか?いくら時間があっても足りない!!」と意味も無くなんだか焦ってしまいます。いつしかAIが発達してぼくが今読むのに丁度適した最善の本を選んでくれるようになれば楽チンだなぁ、と思います。効率良く知識をインプットできれば良いですよね?

けれどもなんだかそれって味気が無さそうです。思いがけないところに意外な発見があることもあるし、いくら本を読んだところでそれを自分の頭で噛み砕いて血肉にしないことには全く意味が無いですね。なので突然の出会い、みたいなものは大切にしたい。

 道を歩いてすれ違ったり、駅のホームで電車を待っているときに反対側のホームにいる人でとっても素敵な人がいる時がありませんか?「すっごい顔かタイプ!うわぁオシャレ〜・・・。なんだか素敵な雰囲気。」。そう言う人に声をかけれないのがすごく残念です。本気を出せば声をかけれなくも無いですがほんの一瞬でそのチャンスを逃してしまいます。

なのでこれもAIによって素晴らしい未来が来ないかなぁ、と妄想してしまいます。例えばとっても素敵な人に出会った時にその相手と仲良くなれたり、気が合う可能性があればAIが判断してfacebookみたいなアプリでメッセージが送られる、と言うもの。

まっそんなのは面倒臭そうだけど。笑

 欲張っても無意味ですね。カルマ的、導き、シンクロニシティに本も人も任せましょう。同時代に生まれて地球上にたくさん人間がいる中で偶然出会って、偶然意気投合した人とその一期一会の関係を大切にしたいです。



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またね。天貫 勇 Friday No.33(35)
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